国際ロータリー
2026-27年度会長
オラインカ・ハキーム・ババロラ 氏
持続可能なインパクトを生み出そう
Create Lasting Impact
ロータリーにはもっと多くの会員が必要です。理事会は、2030年までにロータリアンを125万人、ローターアクターを12万5千人にするという会員増強目標を掲げています。この目標の達成は、私たち全員から始まります。ですから、この国際協議会の開幕にあたり、皆さまには、人びとをどのように迎え入れるかを考えていただきたいと思います。例会や奉仕プロジェクトでの皆さまの態度ひとつで、誰かのロータリーのストーリーが始まるかもしれないし、終わるかもしれないのです。
これが、私たちが目標を達成する方法です。皆さまが地区の目標達成を導けば、ロータリー全体の目標を共に達成できます。しかし、地区の目標が何であれ、特に会員増強については、ご自分のベストを超えていただきたいと思います。
従来、最も多くの資金を集め、最も多くの会員を集め、最も大規模なプロジェクトを実施するクラブが称賛されてきました。これは重要なことです。ただし、最も健全な競争は、クラブ間ではなく、過去と現在との間であるべきです。過去5年~7年を振り返っていただくよう、それぞれの地区とクラブにお願いします。会員増加で最高を記録した年度はいつでしたか?ファンドレイジングで最高を記録した年度はいつでしたか?最も大きなインパクトをもたらしたプロジェクトは何でしたか。それらの年度がわかったら、その最高記録を超えていただきたいのです。
皆さまは、人生のうち1年間を地区ガバナーとして過ごします。皆さまがリーダーを務めるこの1年を振り返った時、人びとにどのような年度であったと言ってもらいたいですか?人びとがいかに多くのことを覚えているかに驚くでしょう。最高だった年度の入会者が10名だったなら、少なくとも11名を目指すべきです。数年前に5万ドルを募金したなら、次年度は5万5千ドルを目指してみてください。ほかよりも優れていることを証明するためではなく、自分たちが最高の形になるためです。
こんな格言あります:
「グッド」から「ベター」、そして「ベスト」へ。
歩みを止めてはならない。
「グッド」が「ベター」になり、「ベター」が「ベスト」になるまでは。
この考え方は、クラブや地区に当てはまるのと同様、私たち自身にも当てはまります。「変化」と「インパクト」を常に意識するマインドセットが必要です。「変化」と「インパクト」は同じではないということを覚えておくことが大切です。変化は始まりに過ぎません。インパクトこそが永続するのです。
ロータリーの大規模プログラム補助金による「健康な家族のための協力」が数年間実施されているナイジェリアでの事例を紹介します。プログラム開始から間もない頃、私は試験的都市にある保健センターを訪問しました。自分の目で見たかったのです。主任医師は、私がロータリー会員であるということだけ知っていました。彼は私を温かく迎え、約18カ月前からロータリーと協力していること、協力の開始後間もなく乳児死亡率と妊産婦死亡率が急激に低下したことを話してくれました。ロータリーが介入する前は、多くの女性が妊婦健診を避けていました。しかし、健診は母子ともに安全な出産に欠かせません。ロータリーの支援により、妊婦が健診に通うシステムが整い、地域社会からの協力も得られました。受診率がアップし、死亡率が下がりました。医師と話した後、私は、このプロジェクトが今後数十年にわたりナイジェリア全土で命を救い続けるであろうことを、はっきりと見ることができました。これこそが、私が「持続可能なインパクト」と呼ぶものです。
ロータリー会員である私たちは、より良い未来というビジョンを共有しています。それは、ポリオのない世界、平和な世界、誰もが質の高い教育を受けられる世界です。そのビジョンを現実にするには、自身の内なる変化を意識し、解き放たなければなりません。「成果」だけでなく、「インパクト」を重視すべきです。ティアさんがロータリークラブの夕食に招待されたことの「成果」は、彼女は孤独を感じなくなったことです。しかし、その「インパクト」は、彼女とクラブの仲間が生涯にわたって希望とコミュニティ意識を持ち続けることです。
ナイジェリアでの「健康な家族のための協力」の「成果」は、乳児と妊産婦死亡率の低下です。しかし、その「インパクト」は、今日だけでなく、世代を超えてずっと、子どもたちが母親の愛情と導きのもとで育つということです。
私たちは、2030年の会員増強目標を必ずや達成します。その達成による「成果」は、世界のロータリー会員が増えることであり、ロータリーがある場所では良いことが起こることを私たちは知っています。その「インパクト」は、今後も長年にわたり、より強くて効果的なロータリーが築かれることです。
友人の皆さま、その未来は私たちから始まります。しかし、それは私たちのロータリーでの活動が終わった後もずっと続かなればなりません。この理由により、2026-27年度の会長メッセージは「持続可能なインパクトを生み出そう」です。持続可能なインパクトを生み出す方法は数多くあります。世界的には、ポリオ根絶という約束を果たすこと、そしてロータリー平和センターの恩恵を最大限に活かすことを意味します。クラブと地区では、より多くの人を迎え入れ、2030年会員増強目標の達成に向けて役目を果たすことを意味します。
そして皆さまは、人びとが好奇心を持ち、問いかけをし、ロータリーファミリーに与えられた無限の可能性を受け入れて自分自身の中に持続可能なインパクトを生み出せるよう、インスピレーションを与えることができます。
結果を出し、自分の中に持続可能なインパクトを生み出すことへの意欲をクラブと会員にどう喚起できるかを考えてください。進歩は自ずと起きるものではありません。それ自身の内なる変化から始まります。
親愛なる地区ガバナーエレクトの皆さま、成功とは向こうからやって来るものではありません。自分でつかみに行かなければならないのです。自分を変えられれば、クラブと地区を変えられます。地区を変えられれば、地域社会を変えられます。そして、地域社会を変えられれば、世界で、地域社会で、自分自身の中で、持続可能なインパクトを生み出すことができるのです。
1.RI会長メッセージ
「持続可能なインパクトを生み出そう」(CREATE LASTING IMPACT)
2.RI強調事項(優先事項)