所沢西ロータリークラブでは、所属する国際ロータリー第2570地区の世界社会奉仕活動(WCS)に協賛し活動してきました。 その開始は、1994年度所沢ロータリークラブの田中政海パスト会長が、地区世界社会奉仕委員長の時の提唱により始められました。
1995年から自治連合会の皆様の絶大なるご協力により、書き損じ年賀状を主体に、書き損じはがき・商品券・未使用テレカ・外国紙幣等の回収を行ってきました。 毎年自治連合会様の役員会において、ご協力の了解をいただき事業を開始いたします。
地区自治会長名簿により、それぞれの担当ロータリアンが事務局で仕分けしておいた回収袋(隣組班数分)を自治会長様に1月中旬ごろにお届けし、配布のお願いを行います。 3月には、配布した回収袋の回収を行います。
タイミングが合わず、訪問が数度に及ぶことも多々ありました。回収したものをそれぞれに仕分けする作業が大変です。使用済みか未使用かのチェック、葉書を金額別に分類する。紙幣は行ったこともない国のものもあり、見ただけではなかなか分別は不可能です。
銀行で日本円に換金できるものと、できないものもあります。できないものは必要とする人に呼び掛け換金をお願いします。
大量の葉書・切手類は、郵便局に持ち込み検査をしてもらいます。郵便局では書き損じ葉書・未使用切手を、5円引きで引き取ることになっています。この交換の手間と個々においては少額であっても、集まれば高額となることで事業として成立していました。
約一週間後連絡があり、総額が新品の80円切手のシートとなって戻ります。開始当初は、神田の金券ショップを回り、少しでも換金率の高いところで、切手を現金に換えていました。最近は、必要とするロータリアンに販売しています。
その換金総額は、
1995年 | 113万円 | 1996年 | 71万円 | 1997年 | 71万円 |
1998年 | 47万円 | 1999年 | 89万円 | 2000年 | 46万円 |
2001年 | 108万円 | 2002年 | 100万円 | 2003年 | 157万円 |
2004年 | 343万円 | 2005年 | 264万円 | 2006年 | 336万円 |
2007年 | 301万円 | 2008年 | 266万円 | 2009年 | 221万円 |
2010年 | 200万円 | 2011年 | 151万円 |
総額2,884万円となりました。
2001年までは2570地区経由で、日本ユネスコ協会に全額を寄付してまいりました。 2002年より2570地区経由で「NPO法人さいたまユネスコ協会」に協力し、目に見える形の援助に切り替えました。
そして、2007年には当クラブ単独でカトマンズ近郊のパドマ・パラカッシュ・セカンダリースクールの校舎建設に取り掛かり、2010年3月に3年越しで鉄筋コンクリート3階建て13教室の立派な校舎を完成することができました。
2010年度分のネパール支援金の総額2,004,384円を、2011年3月11日(金)14時46分に発生した東日本大震災に対し、所沢市役所を通じ義捐金として被災地に送金いたしました。
合計9校の校舎を建設しました。10校目は建設中です。
こうした活動の広がりの中にありながら、一方ではクラブ会員の減少と高齢化が進み、書き損じ葉書の回収事業を継続していくことが困難となりました。
自治連合会様には、今まで全面的なご協力とご協賛をいただきながら、2012年度をもって一方的に終了することをお詫び申し上げます。
17年間の永きにわたり、ネパールの子ども達への支援をいただきましたことを、決して忘れることはありません。ここにその活動の歴史を記して、とりあえず終了いたします。